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貧すれば鈍する?余裕を持って人生を歩む [reading]

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ハーバード大学の経済学教授であり、マッカーサー賞の受賞者であるセンデル・ムンライナタン氏の著書『いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学』は、人生に余裕を持つことの重要性を教えてくれる本です。余裕を持つことは、仕事やお金、健康、心の余裕など様々な側面で役立ちます。余裕がある人は冷静に物事を考えることができ、将来の計画を立てることができます。一方、余裕がない人は焦りや切羽詰まった状況に追い込まれ、その場しのぎの行動を取る傾向があります。著者は行動経済学の観点から、余裕を作り出す重要性を説いています。

ただし、この本は名著ではありますが、読みにくい部分も多いので注意が必要です。

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・不足を感じるとそれ以外のことは意識の外に

人は不足を感じると、それ以外のことは意識の外に締め出されてしまう。この「不足」とは、自分が必要と感じるものが足りていない状態を指します。お金や時間の不足などは頭の中を占拠し、他のことに思考を割く余裕がなくなってしまいます。仕事やお金の問題に集中し、他の重要な要素を見落とすことがあるのです。この性質は、頭のいい人であっても同様であり、注意が必要です。

例えば、ある人がお金の不足を感じている場合を考えてみましょう。その人は毎月の家賃や光熱費が払えず、生活に余裕がない状況です。このような状況では、その人の頭の中は常にお金の問題でいっぱいになります。どうやってお金を捻出するか、追加の仕事を見つけるか、節約策を考えるかなど、お金に関することが優先されます。

この状況では、その人の意識は他の重要な側面には向けられません。例えば、家族や友人との時間を大切にすること、自己啓発や趣味に取り組むこと、健康管理や医療チェックアップに行くことなどが疎かにされるかもしれません。お金の不足によって頭がいっぱいになり、他の側面への注意や投資する余裕が失われてしまうのです。

同様に、時間の不足も同じような影響を及ぼします。例えば、忙しい仕事に追われている人は、常に次の納期やタスクに追われている状況です。時間の不足によって、仕事に集中することが優先され、家族や友人との時間、リラックスや趣味の時間などを割く余裕がなくなります。

このように、不足を感じると、それ以外の側面は意識の外に締め出されてしまう傾向があります。頭の中が不足によるプレッシャーやストレスで一杯になり、その問題の解決に集中してしまうため、他の重要な要素を見落とすことがあるのです。


・人は不足を感じるとIQが下がる

人は不足を感じるとIQが下がり、その場しのぎの愚かな行動をとる傾向があります。不足を感じると、頭の中は不足している側面に支配され、他の重要な要素が見えなくなります。研究によると、お金や時間の不足によって脳のリソースが奪われ、IQが大幅に低下することが明らかになっています。

例えば、お金の不足で短絡的に闇バイトを考えたり、納期ギリギリの仕事に追われて将来の計画を立てる余裕がなくなったりします。このような状況下では、長期的な視点や自己の健康管理が疎かになり、その場しのぎの行動が長期的な損失をもたらすこともあります。したがって、「不足」を感じたときには冷静な判断力を保つために、長期的な目線で物事を考える必要があります。また、この負のループに陥らないように、他人事ではなく自身の状況にも気を配るべきです。


・常にゆとりを持つこと

時間とお金が常にカツカツにならないようにするためには、常にゆとりを持つことが重要です。時間とお金に余裕がある状態であれば、冷静な判断力を保ち、健全な行動や考え方をすることができます。ゆとりがある人は、健康や将来の計画にも配慮し、適切な行動を取る傾向があります。一方、カツカツな状態ではIQが低下し、思慮深い判断が難しくなります。貧困や時間の制約がある状態では、自身の状況を悪化させる行動に陥る可能性が高まります。したがって、常にゆとりを持つことは、沼地に足を踏み入れることを避け、健全な生活を維持するために重要なのです。ただし、予測不能な事態や緊急の出費が起こることもあります。その場合でも、常にゆとりを持つ方法については次に説明します。要するに、時間とお金のゆとりを保つことが重要であると覚えておいてください。


・お金の余裕を持ちたければ

給料が振り込まれた時点で、毎月一定の金額を投資や貯金に回すことが重要です。お金に余裕があると冷静な思考ができ、ブラック企業を辞めることも急な出費にも対応できます。自動的に貯金することで、将来の利益を優先することができます。自分の意志に頼らずに毎月一定額を投資や貯金に回す方法が良いでしょう。特にidecoや年金のように引き出しに制限がある場合は、途中で引き出すことが難しいからこそ良いのです。まだ余裕があるうちにお金の余裕を持つ工夫をすることが重要であり、常に耐えられるお金のゆとりを持つことが大切です。


・時間の余裕を作るために

時間の余裕を作るためにはアラーム機能を活用することが重要です。アラームを設定することで、目の前のことに集中しすぎて時間を使いすぎることを防ぐことができます。アラームには行動の目的やメッセージを表示させることで、行動を見直すことができます。例えば、トレーニングジムに行くためのアラームやストレス解消の自由時間のアラームなどを設定することで、忘れがちな行動を思い出し、時間の浪費を減らすことができます。アラームを活用することで、視野を広げる効果があり、貯金などの目標達成にも効果的です。起きる時間や寝る時間、会社から帰る時間などのアラームを設定することで、時間の余裕を持った生活を送ることができるかもしれませんよ。


・常にお金と時間にゆとりを持たせたスケジュールにする

お金と時間にゆとりを持ったスケジュールを常に立てることが重要です。移動時間や仕事の時間など、予想以上にかかることがあるため、余裕をもたせたスケジュールを作ることが必要です。余裕のない状況ではイライラや焦りが生じ、思わぬミスや事故につながることもあります。ゆとりのある人は冷静に対応できるため、重要な判断ミスを避けることができます。したがって、どんな事態が起こっても常にゆとりを持った状態を保つために、スケジュールを立てる際には余裕を考慮しましょう。例えば、30分の移動時間なら50分を見積もるなど、時間や予算などの要素を適切に考慮したスケジュールを作ることが重要です。無理なスケジュールを組み立てず、重要なことに集中できる余裕を持った生活を送ることが幸せへの道です。


・時間を上手く使いたければ

時間を効果的に使いたい場合、朝には頭を使う重要な仕事を行い、夜には頭を使わなくてもできる軽作業を行うことがおすすめです。朝は人の集中力が最も高く、夜になると疲れや意志力の低下が起きます。そのため、仕事や勉強などの集中を朝に行い、夜には身体活動や雑務などに充てることで、効率的に時間を使うことができます。時間を有効に使いたい場合、朝の4時間が最も創造的な仕事に適しているとされています。午後は集中力が低下するため、重要な意思決定や創造的な仕事は朝に行うべきです。午後はあくまでおまけと考えると、無駄な残業やミスを避けることができるかもしれませんよ。

もし会社に遅くまでいる必要がある場合でも、定時で帰宅しストレスを解消し、次の日の朝から再び頑張るほうがより良いです。副業など人生を変えたい場合は、会社に行く前に取り組むことが良いでしょう。要するに、朝は重要な仕事に集中し、夜は軽作業やリラックスに時間を使うことで、無駄な時間やストレスを減らし、ゆとりのあるスケジュールを作ることができます。


・まとめ

常に余裕を持つことが重要であり、貧すれば鈍するため、貧することのないように余裕を死守する必要があるのです。そのためには給料が入ったら毎月一定の金額を積み立て投資し、時間の余裕を作るためにアラームを利用して行動することが有効です。スケジュールを減らし、常に時間やお金を多めに見積もっておくことも重要です。朝に頭を使う重要な仕事をし、夜には頭を使わなくてもできることをすることで、時間を効果的に使うことができるでしょう。朝の4時間が創造的な仕事に最適な時間帯であり、その考え方を活用することも一考です。




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