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含み損を抱えたまま放置する?心理的バイアスに陥る株式投資家の心理を考察する [ファイナンス]

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株式投資には高いリターンが見込める反面、投資家にとっては潜在的な心理的落とし穴が存在します。例えば、私たち人間は本能的に「損失を回避」しようとするため、含み損を抱えたままにしてしまうことがあります。これは、含み損を確定させることで、現実的な損失を実感することを避けようとするためです。つまり、私たちは「目に見えない損失」を「目に見える損失」よりも避けたがる傾向があるのです。

この記事では、プロスペクト理論を簡単に、わかりやすく解説します。

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投資家は含み益を得た銘柄に対しては、その利益を確定しやすい傾向があります。一方で、含み損を抱えた銘柄については、その損失を確定することを避け、そのまま保有する傾向があります。この心理的な傾向は、行動経済学のプロスペクト理論によって説明されています。人間は損失を回避するために行動する傾向があり、その結果として、含み益を手放しやすく、含み損を抱えたままにしやすいというバイアスが生じるのです。

投資家はこれらのバイアスに注意しながら、感情的な反応を避け、適切な投資判断を行う必要があります。例えば、投資家は、含み損を抱えたままにしている場合は、その銘柄を再評価し、株価が回復する見込みがあるかどうかを検討することが必要です。また、含み益がある場合は、その銘柄の業績や市場環境を再評価し、利益確定するタイミングを見極めることが重要になるでしょう。

このような心理的バイアスを克服するための、一般的な方法3つを挙げます。

1.投資目的を明確にする

投資家は、自分が何を目的に投資を行うのか、どのようなリターンを見込んでいるのかを明確にする必要があります。目的を明確にすることで、感情的な反応に左右されずに、冷静に投資判断を行うことができます。

例えば、自分が長期的に資産を増やすために投資を行っている場合、株価の短期的な変動には左右されずに、目的に合わせた投資を継続することができます。

2.損失限定注文を活用する

逆指値注文は、あらかじめ設定した損失額に達した場合に自動的に売却される注文です。この注文を活用することで、含み損を抱えたままになることを防ぎ、損失を最小限に抑えることができます。

3.ポートフォリオの分散化

投資家は、ポートフォリオを分散させることで、リスクを分散することができます。1つの銘柄に全てを投資するのではなく、複数の銘柄に分散させることで、特定の銘柄の価格変動によるリスクを減らすことができます。
インデックスファンドやETF(上場投資信託)なども低コストで、個別株によるリスクを分散できます。


自分自身の心理的バイアスに注意しながら、冷静な判断を行うことが重要です。そのためにルール化することも有効です。株式投資はリスクが伴う投資であることを忘れずに、適切なリスク管理を行いながら投資を続けることが成功への近道です。






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